
今年は理由無く日本映画ばっか観てる気がします。
「沈まぬ太陽」山崎豊子原作であのジャンボ機墜落事故をモチーフにした社会派の映画です。あの事故で身近な人を亡くした知り合いを何人か知ってます。だからなのか興味あってこの映画は気になってました。遺族の方とは同じ想いにはなれるハズもないことは充分理解しながら。
見終えた感想は、重いなぁって事。 3時間半の長編で途中10分の休憩が入ります。けど足取りが軽くなった人って居ないんじゃないかと。人の命の重さというか、人の生き方って事を考えさせられちゃいました。生きてるって何?仕事って何?って。
恩地(渡辺謙)さんの生き方が素晴らしい事は、明らか。けどあの生き方を否定する人も多いだろうなぁって想像も出来るし。
JRの方は必見じゃないでしょうか? 薄ら笑い浮かべながら見てる人が居ない事を期待したいけど・・。
良い映画だと思いました。原作はもっと語られる事が多いハズだと感じて早速親父の蔵書からひっぱり出してきました。しっかり読みこもうかと。
そういえば、wowowでもこの手のドラマやってました。実話をモチーフにした「空飛ぶタイヤ」?って題名のドラマ。これも観た後に同じ想いになってた良い作品。
映画のエンディングの夕陽が綺麗だったです。この手の映画は大きな画面で観る意味に疑問を感じちゃうんだけど、この夕陽見た瞬間その疑問はふっとびます。綺麗だなぁってドラマを回想しながら眺めてると最後の最後の福原美穂さんの歌声が流れます。
この映画を締めくくるにふさわしいドラマチックな出来だと思います。是非。