2010年 01月 06日
このお金は誰のもの?
雑談っぽい話になった時。 ある講演の依頼があるけど、断ろうと思ってるとかの話になった。大学病院の方はとにかく講演会が好き。自分の名前が入った出版物をやたらと見せたがる傾向もある、皆がそうではないけど。
なんでも1時間話をすると10万から15万の講演料が入るんだとか。その講演のために費やす時間や労力を考えると高いんだか安いんだかは、正直解らない。
大学病院だから、研究してそれを発表して世に広める事も役割としてあるわけで、なんら問題だとも思わない。10万でも20万でも、その話に価値を見出す方がいればそれは有益なことなんだろうとも思う。
で、断ろうと思ってる理由が、交通費は出るけど、宿泊費が出ないとか、前回講演したネタを、無断で利用された。そんな理由だったと思う。
でね、聞かなかったものの、ふと思ったの。
この講演料と講演した内容は誰のものなんだろう?って疑問。
国立の大学病院に勤めてるって事は、国から給料が出てる訳で、その仕事の範囲で行っている活動であれば、当然個人でなく所属する部署に還元されるべき。
実際、この方、勤務中だと思う時間のほとんどを講演のための資料作りをしているようにも見える。それにそういう中で研究してまとめられた物は、広めるための物であって無断利用もへったくれも無いはず。広まって困るなら講演なんてしなきゃいい。
著作権なんだかんだと言うなら、きちんと法律的なとこで対応すればいい筈。
でも、どうも個人にお金が支払われてるような言い方だった。
学会で発表されるものって発表された時点でフルオープンになったと考えるべきで、カメラ撮影やビデオ撮影禁止、おまけに資料は持ち出し不可なんて講演は、本末転倒のような気もしてる、未だにずっと。
僕はメモ魔なので学会の講演に行くとノート一冊なくなるくらい書きまくる。
講演されてるパワーポイントの資料そのままを頂けないものかと思う事は何度もある。
広める事が目的なのにね。
医療業界のお金や名誉?にまつわるダーティな話は、誇張もあるだろうけど、たくさん知ってます。
けどね、公私混同は、あかんのと違うかなぁと思ってしまう。
やたらと学会や講演会が医療業界に多いのは、こういう事も一因としてあるんじゃないかと勘ぐってしまう。
まじめに社会のために頑張ってる医療業界の方もいっぱい知ってます。けど、そういう方ってなぜか日の当たらないとこに要るんだよね。
と、正月早々思ったことでした。
by santabreak
| 2010-01-06 22:40
| 気になるKOTO
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Comments(2)