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フェルミ推定

 風邪引いてから一ヶ月、未だ咳とまらず。結構体力使うし苦しいので病院で薬もらっておとなしくしてます・・。 良い天気なのになぁ。

 さて中小企業にいると、いろんな仕事が回ってきます。そのひとつが採用面接の試験官。質問内容も適当で質問の意図も疑問符が付く、これまでのやり方を根本から変えてやったのが二年前の事。

 うちみたいな会社でも、恐ろしいほど多くの学生がやってきます。一応筆記試験でふるいにかけるものの、面接しなくちゃならない人数は眩暈がするほど。 だいたい、物を作る性質の人間が、人の向き不向きをたった30分ほどで見抜ける訳もない(^^; とはいえ、仕事だからまじめに取りくんではいるけど難しいです。

 「自分は人に好かれる事が長所です」と、今時の髪をずっと触り続ける結婚詐欺師一直線みたいな学生。アイドルのおっかけをやってて、そのことに触れた途端、堰を切ったように、涙ながらに語りだす超オタッキーさん。読書が趣味ですとか言いながら、読んでるのはコミックだけとか・・・。そういう学生を見るにつけ、この人はどういう仕事が向いてるんだろう?と不思議に思う。

 面接の最後にフェルミ推定ってすぐには解けない、質問をします。
「日本中で1年間食べられるピザの数は?」「日本中に電柱は何本?」とか。その類の質問。
「地頭力」ってベストセラーの本に掲載されていたものなので、知ってる学生も多いかと思ったけど、反応をみてると、そうでもない様子。 

なんでそんな質問するの?って不思議な態度をとる学生さんもいるけど、概ねちゃんと考えようとしてくれます。 ソフトウェア開発の技術職を採用したい、こちらの希望としては、俯瞰して論理的にシンプルに答えを導き出せる能力を探ってます。曖昧なものをバランスよく整理する技術って、この業界では非常に大切。

「解りません」とか 「1千万個です。勘ですが。」で終わる学生は、申し訳ないけど、この仕事には向いていない。 向いてない社員が、ほとんど、この回答をするから、そこで実証済み。出来ると思ってる社員は、びっくりするほど、ちゃんと答えてくれます。なので、とても効果のある質問だなと思ってます。

「ツキありますか?」って質問もしてる。「ありません」という人も不思議。 採用面接なんだから、何を意図して聞いてるのか?が浮かばないんだろうとも思う回答も多い。
 運のない人と一緒に仕事したいとは誰も思はないよね。 それにこの質問、松下幸之助さんが採用面接で使った、恐ろしく有名な質問(大阪の松下地域限定?)なんだけど。


 就職活動されてる学生さん、自然体で挑むことも大切だけど、一生懸命答えようとする姿勢は、なによりも大切かなぁって思います。 一生懸命の人には、手を差しのべたくなっちゃうから、僕だけかもですが。
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by santabreak | 2010-04-03 09:28 | 気になるKOTO | Comments(0)